平成28年3月にこれまでより老若男女、または観光客や外国人など一時滞在の人々にもわかりやすい災害種別と避難所などの図記号等が新しく制定されました。一度目を通し、有事の際に慌てず標識を確認しておきましょう。
JIS規格を改正して図記号等を新たに追加
2020年のオリンピック時に向けて多くなる海外観光客の訪問に向け、文字だけでなく記号としてわかりやすく素早く避難できるように、と避難場所、避難所の標示や道筋の案内標示とその対応を表す災害種別を表す図記号のJIS規格が改正・制定されました。
災害ごとに適した避難所・避難場所の案内表示
避難所や避難場所は各地に決められていますが、それぞれ対応している災害種別が異なります。
津波の避難に有効な高台の避難所が、崖崩れや地滑りの危険性がある場合には適切ではない可能性もあります。
避難時に可能な限りそれらを素早く把握し、判断するための災害ごとに適した避難所・避難場所の案内表示システム「災害避難誘導標識システム」が制定されました。
避難場所の入り口に貼り付ける避難場所標識
避難場所の入り口に災害種別によって適しているかどうかを表示する標識の記載例がこちらです。
この避難場所が、災害種別に適している場合はその記号の下にマル「○」が、適していない場合には「×」を記載します。
避難場所までの道のりを案内する避難誘導標識
避難場所に続く道路に設置する避難誘導標識の記載例がこちらです。
わかりやすい矢印と記号、それにひらがなと英語も記載されていて、誰でもわかりやすくという配慮を感じますね。
新たに追加された「災害種別一般図記号」
避難場所標識や避難誘導標識に表示するための洪水、土石流、津波/高潮、崖崩れ・地滑り、大規模な家事のピクトグラムが新たに追加されました。
避難時はこの標識を冷静に確認しよう
いざという時はこの標識をしっかりと冷静に確認し、災害ごとに適した避難所・避難場所に避難する必要があります。
一度身近な避難所・避難場所がどの災害に適しているのか確認しておくことも大切ですね。